えぶりでぃわどるでぃ

ポケモンとかスマブラとか

僕がユナイト技のことをウルトと呼びたくない理由

全て感情論的な理由なので批判は受け付けません悪しからず



ポケモンユナイトが配信されてから早3週間が経ちます。発表当初に「ポケモンLOL」と騒がれていたように、MOBAへの理解はポケモンユナイトにも通ずるようで、上位の配信者にはLOL経験者が多く見受けられるのが現状です。彼らは配信の中で、LOLの用語をポケモンユナイトにも当てはめて使用していますが、この内の幾つかの用語について、広く使用されているのを聞くととても悶々とした気持ちになるものがあります。代表的なのは
ウルト(ユナイトわざのこと)
ジャングル(中央エリアのこと)
スキル(わざのこと)
の3つでしょうか。別に公式名称しか許さないような面倒くさいオタクではないです。僕がもどかしさを感じる理由はそれよりもう少しだけ奥の方にあります。


極端な例の話をします。『ポケットモンスター』というゲームが、『妖怪ウォッチ』というゲームの後発作品で、そのゲーム性がよく似ていたとします。また、『ポケットモンスター』における「ピカチュウ」と、『妖怪ウォッチ』における「ジバニャン」が同じ立ち位置にいるものとします。このとき、ピカチュウのことを「ジバニャン」と呼称するのが一般的になったら、少し嫌な気持ちにならないでしょうか?「ポケモン界のジバニャン」とかいったネタ的な呼び方ではなく、ピカチュウのことを素でジバニャンと呼ぶのが一般的な世界、僕は反論したい気持ちが沸きます。どう見てもピカチュウは赤い猫ではない、ピカチュウにはピカチュウという名前があるじゃないか、立ち位置が同じというだけでポケモンの個性を捨て去らないで欲しい、と。
もちろんこれは極端な例の話であり、ゲームのメインキャラクターであるジバニャンと、ステージの一角でしかないジャングルを同じ目線で語るのはズレた話ではあります。しかし、僕が抱いている感情はそういったものなのです。どうみても中央エリアはジャングルではない、ユナイト技にはユナイト技という名前があるじゃないか、立ち位置が同じというだけでポケモンユナイトの個性を捨て去らないで欲しい。


さらに感情論が膨れる理由にはなるのですが、このようにユナイトの世界観がLOLの用語で塗りつぶされたままだと、ポケモンユナイトはいつまでもポケモンLOLのレッテルが貼られたままになってしまうのではないか、と感じているのも要因になっています。当然、ポケモンユナイトを制作する上でLOLは少なからず参考にしたでしょうから、派生作品であることは事実なのかもしれません。しかし、ポケモンユナイトがいつまでもLOLの後追い、物真似、二番煎じと言われるのは、いちポケモンファンとして嫌です。別にLOLを越えて欲しいと思っているわけでは無く、ポケモンユナイトはポケモンユナイトとして見て欲しい。そのために、ユナイトの設定を無視したLOL用語を使わないで欲しいと思うのです。


もちろん、LOL用語だったら全てにもどかしさを感じるというわけでは無いです。上中下エリアをトップ、ミッド、ボトムスなどと呼ぶのは、意味的に伝わるのでOKと感じます。ガンク(中央エリアを担当してた人が上下エリアに奇襲を仕掛けること)、ファーム(経験値を稼いでレベリングをすること)も、それに取って替わるユナイト用語が無いためOKと思います。後々によく考えて結論づけたことではあるのですが、恐らく僕が基準としているのはポケモンユナイトの世界で生まれ得る用語か否か」ということなのだと思います。木が一つも生えてない中央エリアに「ジャングル」という呼称は生まれ得ません。「わざ」の方が文字数が少ないのに、敢えて「スキル」と呼ぶ理由が無いです。ユナイト技にしたって、そもそも「ウルト」は「ULTIMATE技」の略称ですので、ユナイトの世界で生まれるわけがないです。そういったユナイトの世界で生まれ得ない言葉をユナイトで使うことに、(少し誇張表現ですが)世界観を冒涜されているように感じてしまうのだと思います。


色々書きましたが、僕もAmongusで「インポスター」のことを「人狼」と言ったりしてますし、ユナイトにだけこういう感情を持ってしまうのは、ポケモン世界が好き故の贔屓です。だからこれは自分勝手な感情論であり、言葉狩りをするつもりは一切ありません。例え通話ユナイトをしている人が「ウルト溜まった!」と叫んだところで、「僕も溜まったからタイミング合わせて撃とうぜ!」と言うだけでしょう。ただ、もしも意識して使うことができるのであれば、しっかりポケモンユナイトの世界でポケモンユナイトをプレイしてくれると嬉しいな、と思っています。おわり。